初心者必見!海川釣り防波堤(波止)のチヌ超前釣り

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今回初心者の方にお送りするのは、防波堤(波止)のチヌを狙う超前釣りの解説です。

超前釣りは前打ちよりも遠方をポイントとし、シーズン初期と終期に有効な釣り方で、更には潮が澄み切った状態の時にも有効な釣り方です。

では、順番に見てゆきましょう。

初心者必見!海川釣り 防波堤(波止)のチヌ 超前釣り 概要

・超前釣りとは?

超前とは、正式には超前打ち釣りと呼ばれ、前打ち釣りを発展させ工夫されてきた釣り方です。

読んで字のごとく、前打ち釣りの釣り範囲を超えた範囲を探る釣り方なのです。

 

・超前釣りの範囲

一般的には、前打ち釣りでは壁面から1ⅿ程から竿の長さから2ⅿ程度前方、つまり、竿の長さが5ⅿ前後ならば、7ⅿ程前方が攻略範囲になります。

それに対して超前はそれよりもさらに前方、10ⅿ~20ⅿもの前方が攻略範囲に入ります。

これだけの広範囲を探る釣り方なので、落とし込み釣りや前打ち釣りで成果が出ないシーズンや海の状態の時にも釣果を出せる可能性を高める釣り方と言えますね。

 

・超前釣りの有効シーズン

チヌの1年の行動パターンを見ると、通常釣りが可能な時期としては、春先の沖合から徐々に堤防近くに寄って来る乗っ込み期からその逆に晩秋の徐々に沖合に落ちていく時期までとなるでしょう。

もっとも、温排水が流れ出る釣り場は例外的に冬場でもチヌが狙える釣り可能時期になりますが。

 

一般的なチヌのシーズンである3月~11月までの期間全て攻略時期になりますが、沖合の遠方狙いに特化した釣り方なので、シーズンの中でも特に初期と終期に有効と言えます。

 

・超前釣り状況による有効性

シーズンに関係なく、その時その時の状況によっては超前が特に有効となる場合があります。

もちろん、その釣り場の地形や水深などによっても左右されますが、例としては、水深4~5ⅿ位の釣り場で底が見える程潮が澄んでいるのに魚を目視出来ない、気配を感じられない時、堤防に釣り人が殺到して、竿が林立状態の時、干潮の時や若潮の時などには超前有利となりますね。

 

その他には、沖合10ⅿ~20ⅿ先のシモリ根(海中に沈んでいる岩礁など)がある釣り場では超前有利で狙いたいポイントですね。

 

 

初心者必見!海川釣り 防波堤(波止)のチヌ 超前釣り タックル

超前釣りの竿

落とし込み用、前打ち用の5.3ⅿ位のものがおすすめです。

 

・長めの竿有利

竿の長さについては、前打ちと同様で長さがある方が比較的ラインの出し入れが少なくてすみ、仕掛けの扱いも楽ですね。

また、超前釣りでは、より沖めを中心に探るので、沖合いのカケアガリ周辺やシモリ根などでの根ズレ、根掛かりを回避しやすい点も見逃せません。

 

一般的には、一日中竿を持って探り歩くので、竿の重さを考えた時に5ⅿ位の長さが最も扱いやすいと思います。

しかし、体力、腕力は個人差がありますから、そこのところに問題ない場合や、1日数時間の釣行なのであれば、6ⅿ~7ⅿのさらに長さのある竿を使用するのも良いかと思います。

 

・短い竿ではダメなのか?

短めの竿でも4ⅿ位のものなら十分やれると思います。

竿が短い分だけラインを多く出して仕掛けを飛ばせば良いのです。

しかし、問題もあります。

ラインが多く出るということは、それだけ根ズレしやすくなる点と、風や潮流の影響を大きく受けてしまうという点です。

よって、自分の行く釣り場の地形や海中の形状などを良く考慮する必要があります。

これらの事を考え合わせた上で、竿は長い方が有利と言われている訳ですね。

 

超前釣りのリール

 

最もおすすめなのが、落とし込み用前打ち用フライフィッシング用のリールですね。

このタイプのリールの特徴であり強みは、スプール径が大きくてラインにラインに巻きグセが付きにくい点です。

 

超前釣りは、壁面狙いの落とし込みや通常の前打ちと比べてもラインの出し入れが多くなり、ライン自体も長く出して釣るため、前出2つの釣り方以上に巻きグセを嫌う釣り方なのです。

巻きグセがあると、仕掛けの潮なじみに悪影響を与えてしまい、底取りがしにくくなり、アタリの伝わり方も鈍くなってしまうのです。

 

ここでおすすめしているリールは、ギヤ比1:1のものが多いですが、超前釣りではラインを多く出すため巻取りが早くなるギヤ比1:2のものがおすすめです。

 

初心者必見!海川釣り 防波堤(波止)のチヌ 超前釣り ラインとハリス

・超前釣りのライン

糸筋が見えやすい蛍光色のラインがおすすめです。

ラインを多く出す釣り方なので、出来るだけ腰の強いラインが糸さばきが良く、向いてますね。

また、ラインとハリスを分けずに、フロロカーボンのラインのみでハリスは使用しない方法もあります。

この場合、海中での沈みが早いので仕掛けのなじみが良く、潮流の抵抗の影響が少なくなるメリットがあります。

 

ハリスは2号を中心に使用しますが、カケアガリや沈み根を狙う釣りなので、前打ちよりも少し太めのものを使うのが安心です。

 

 

初心者必見!海川釣り 防波堤(波止)のチヌ 超前釣り ハリとオモリ

超前釣り ハリ

ハリはハリオモリにしやすく平打ちされている、貝専用バリ、カニ専用バリを使用するのは、落とし込み、前打ちと同様です。

エサのイガイとカニで使い分けます。

ハリのサイズは3~4号を中心に使用します。

エサの大きさやオモリの重さ、その日の食いやハリ掛かりの状況によっても使い分けます。

 

超前釣り オモリ

オモリは、通常の前打ちと同様に底取りが出来る最も小さいサイズのものを選ぶのが基本であり、理想であります。

もちろん、オモリは軽くて小さい方が食いは良くなります。

しかし、10ⅿ~20ⅿもの沖合いに仕掛けを届けるには、向かい風の強さの状況によっては、仕掛けが前に飛ばない場合もあります。

基本的にはハリオモリはオモリ1個ですが、この様に狙ったポイントに仕掛けを届けられない状況ではハリスに1~3個オモリを追加で付ける事もあります。

ハリの上2~5㎝の所に付けるのが良いです。

オモリは軽くて少ない方が良いと前述しましたが、その前に狙ったポイントに仕掛けが届かなければ超前釣りの意味が全く無くなるので、この場合は狙ったポイントに仕掛けを届ける事を優先させるという事です。

 

 

初心者必見!海川釣り 防波堤(波止)のチヌ 超前釣り エサ

エサについては、落とし込みや前打ちと同様、シーズンやその日の状況によって使い分けるのですが、仕掛けを遠投する事を考えると、柔らかいエサは不向きですね。

従って、もっぱらイガイ、岩ガニ、防潮ガニが中心になります。

 

 

 

初心者必見!海川釣り 防波堤(波止)のチヌ 超前釣り 遠投のやり方

最後に狙ったポイントに仕掛けを届ける投げ方についてです。

釣り方そのものは、基本的に前打ちと変わりありませんが、仕掛けを飛ばすテクニックに関しては、少々練習が必要ですね。

その投げ方は、一言でいうとフライフィッシングのキャストのやり方です。

フライフィッシングも行う方ならば、話は早いですが、具体的には、狙ったポイントまでの距離と同じ長さプラス2~3ⅿのラインをあらかじめリールから出しておきます。

片手でラインを軽く握り、竿を2時~10時の方向に繰り返し振ります。

竿を前に振り出した瞬間にラインを握っていた手を緩めて少しずつ送り出します。

最終的には、10ⅿ~20ⅿの長さのラインを振り続けるので、慣れるまでは少々大変に思うかも知れません。

その他、アタリの取り方やアワセのタイミングなど前打ちと同じです。

 

初心者必見!海川釣り 防波堤(波止)のチヌ 超前釣り まとめ

今回はチヌの超前釣りの解説でした。

いかがでしたでしょうか。

前打ち釣りよりも広い範囲を探る事が出来るこの釣り方をマスターする事で、シーズンによって、またその日の状況によって、落とし込み、前打ち、超前と釣り方を使い分ける事が出来れば釣果も変わってくるかと思います。

では、今回はここまでです。

この記事を書いた人

小学4年生で竹竿1本持って釣りデビュー。
海と山に挟まれた土地柄に育ち、海水、淡水、問わず釣り場を駆け巡る日々を送る。
釣りを始めて間もなく半世紀を迎える、長さだけが取り柄の下手の横好き。

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