今回初心者の方にお送りするのは、防波堤(波止)のチヌ、夜の電子ウキ釣りです。
季節は夏。
暑い日中を避けて、夕涼みを兼ねて気軽に釣りを楽しもう。
涼しい潮風に吹かれながら、波間を漂う光るウキを目で追いかけ静かにアタリを待つ。
ゆっくりと潮に乗り流れていた電子ウキの動きが突然止まる。
これが、アタリの予兆です。
次の瞬間、沈んでゆく電子ウキの光が水の中に遠のいてゆく。
待望のアタリです!
しかし、アワセは電子ウキが完全に海中に消し込んでしまうまで我慢。
しっかりと送り込んだ後に一気にアワせる!
いかがでしょうか。
夜の電子ウキ釣りがイメージ出来たでしょうか。
では、夏の夜の防波堤(波止)で人気のチヌの電子ウキ釣りを解説しますね。
初心者必見!海川釣り 防波堤(波止)のチヌ 夜の電子ウキ釣り タックルと仕掛け

チヌの釣り方として、夜の電子ウキ釣りが人気なのは、釣り人にとって暑い日中を避けられる点と対象であるチヌが暗闇の中で警戒心が薄れ大胆にエサを漁る点でしょうか。
夜釣りというと、やったことがない方にとっては、何か特別な重装備をしなければならないのではと考える方もおられるかも知れませんが、季節が夏という事もあり案外気軽に出来るものです。
まず竿です。
チヌ竿1号理想で、1.5号でもいけるかなといったところで、2号だと少々固いかなといった感じです。
筆者は道具を揃えるお金がない若い頃は、3.6ⅿの投げ竿を流用してました。
竿が固すぎて釣りにくかったですが、それなりに釣れていたので、いま考えると面白いですね(笑)
ただし、電子ウキは固定で使うので、竿の長さは5ⅿ位の長さがあるに越したことはないかと思います。
5ⅿ位の長さがあると圧倒的に楽で釣りやすいです。
リールは小型のスピニングリール。
軽いオモリで釣るので、スピニングリールが釣りやすいですが、お好みのリールでも十分いけるかと思います。
ラインはナイロン製3号。
電子ウキはは小型でオモリ負荷は中で良いかと思います。
ゴム管で固定します。
ミチイトとハリスは小型のヨリモドシで結合。
このヨリモドシの上、つまりミチイト部分にオモリを付けます。
ハリスにはオモリは付けない方が良いでしょう。
ハリスはナイロン製2号を使ってます。
太いと思う方もおられるでしょうが、確かに細いに越したことはないのでしょうが、夜釣りなので、筆者の場合はトラブル回避の意味合いが強いですね。
正直、チヌ以外の何かが掛かる事も多いからです。
長さは大体50~70㎝位ですかね。
それ以上の長さだと浅いタナが釣れなくなるので、せいぜい1ⅿまでにした方が釣りやすいかと思います。
ハリはチヌバリ3号ですね。
初心者必見!海川釣り 防波堤(波止)のチヌ 夜の電子ウキ釣り エサ

夜の電子ウキ釣りのエサと言えば、虫エサが定番ですね。
独特な臭いで魚を誘うマムシ(ホンムシ)、水中での動きで魚を誘うアオイソメがメジャーですね。
魚にとって、それぞれに魅力ポイントがあり、その日によって食いの良さが違う様にも思います。
そういった理由から、筆者の場合は常に両方を用意して釣り場に行ってます。
ハリへの刺し方は、両方とも同じで、ハリの軸に沿って刺し、ハリ先は出さない様にします。
それぞれハリからのタラシは3㎝程ですね。
アオイソメは、大型のものはカットして使用し、中型のものは一匹掛け、小型のものは、3匹位を房掛けにします。
房掛けの時は、頭の下からハリを入れてチョン掛けにします。
初心者必見!海川釣り 防波堤(波止)のチヌ 夜の電子ウキ釣り 釣り方

・ポイントの選び方
ポイント選びの基本は、通常とは違う何がしかの変化がある所を狙う事です。
そういう所は、潮の流れに微妙な変化があり、そういうところにチヌがいる確率が高いからです。
具体的には、ケーソンの防波堤(波止)なら先端付近や曲がり角など。
テトラ部では、周りより突き出した所や崩れた様な所、沈みテトラが飛び出した様な所などです。
色々な釣り場には、実績のある所があると思います。
そういう所は周りとは違う何かがあるのではないでしょうか。
あと、ケーソンでもテトラでも意外と際がポイントになります。
よって、不用意に水際に立たない方が良いでしょう。
・釣り場所が決まれば仕掛け投入
まずはウキ下ですが、ケーソンの場合は1.5ヒロ位、テトラの場合は1ヒロ位から始めてみましょう。
基本は、狙いのポイントの潮上に仕掛けを投入し、潮に乗せて流します。
この時にやって欲しいことは、ただ流すのではなく、竿の操作でウキにブレーキをかけて、海中のエサが先行する様に流す事です。
流してはブレーキをかける操作を繰り返し行います。
そして、狙いのポイントの潮下まで到達したら再び潮上に投入します。
この動作を何回か繰り返してみてアタリがなければ、まずはウキ下の長さを調節します。
ウキ下をどの位調節するのか、長くするのか、短くするのかはその時の状況によって様々です。
例としては、エサを取られる様な時は、ウキ下を短めにして際を狙い、エサ取りがない場合はウキ下を長めにして少し沖めを狙ってみるなどですね。
次にウキ下を色々変えてみて、それでもアタリが来ない場合は、誘い方を変えてみます。
まずは際近くの潮上に仕掛けを投入したら、潮に乗せて1ⅿ位流します。
その後、竿を操作して少し沖めに仕掛けを持って行きそのまま1ⅿ位流します。
つまり、際付近と少し沖めを同時に探るという訳ですね。
ここまでやってみてまだアタリが来ない場合は、また最初に戻って探りましょう。
ここまでは、潮に流れがある場合でしたが、潮が全く流れない時もあります。
その様な状況では、流れる動きを自分で演出しなければなりません。
竿で仕掛けを引き続けるのですね。
ただし、筆者の経験上この様な状況の時は、ほとんど釣果が望めない事が多いですね。
しかし、くさらずにマメに、丁寧に探る事が釣果につながると思います。
・アタリから取込みまで
アタリは、流れていたウキが一旦止まり、そしてゆっくりと沈んでゆきます。
この釣り方では、早合わせは禁物です。
ウキが完全に消し込むまで我慢です。
消し込んだら一気にアワせましょう。
ハリに掛かったら、出来るだけ早く取り込みたいところです。
取り込みまでに時間を掛けてしまうと、チヌが散ってしまい、次が釣れなくなるからです。
タモに入れる時も注意点があります。
ライトで照らしながらは避けたいですね。
この時には目も暗さに慣れているでしょうから、極力ライトは使わない方が良いです。
これもチヌを散らしてしまうからなんですね。
チヌはライトの光を嫌い、警戒心を抱かせる様です。
なので、エサ付けや仕掛けの交換などの時も水際から少し離れてライトを照らす心使いも必要ですね。
初心者必見!海川釣り 防波堤(波止)のチヌ 夜の電子ウキ釣り まとめ

今回は防波堤(波止)のチヌ、夜の電子ウキ釣り解説でした。
いかがでしたでしょうか。
夏の夜のチヌは、日中と比べて暗闇の中で驚くほど大胆です。
夕方から数時間、夕涼みを兼ねて手軽に釣りを楽しむのもまた良いものです。
しかも、釣れてくるのはクロダイ(チヌ)というのが、何だかワクワクしますよね!
では、今回はここまでです。

