今回の初心者の方への解説は道具準備、その中で「ウキ」と「オモリ」についての解説をしてゆきますね。
これまで、竿、リール、ハリ、イト、と解説してきました。
ここまでの道具がそろったところで、海川釣りに行きたくてうずうずしている初心者の方は「早速釣りにこう!」と、いきたいところかと思います。。 ですが、ウキ、オモリも釣りをするには欠かせない重要な道具です。
では、順番に見てゆきましょう。
初心者必見!海川釣り ウキ解説

海水、淡水、に関わらず数ある釣り方の中でも「ウキ釣り」に使用する道具です。
「ウキ」は水面に浮かせる目的があるため、水に浮く様に、木やプラスチックで出来てるんですね。
・なぜ水に浮かせるの?
それは、魚がエサに食いついた時にわかる様にする目印だからです。
魚が食いつくと、水に浮かんだウキにウキに変化が出ます。
それが目印になるんですね。
・どんな変化があるの?
ピクピク上下したり、すーっと動いたりします。いきなり水中に消し込んでしまう強烈な変化があることも!
この様な変化があることを「アタリ」と呼ばれています。
・どうやって仕掛けに付けるの?
「ゴム管(かん)」と呼ばれる専用の道具を使って仕掛けに付けます。
ウキには下部にゴム管に取付ける為の細長い棒状の突起が付いています。
まずゴム管の中にミチイトを通し、そこにウキの突起棒をねじ込む事で固定させます。
イトを通したゴム管の位置を上下させる事で、ハリまでの長さを調節する事が出来ます。
筆者が釣りを始めた頃、初めて手にしたウキは小さな棒ウキでした。
父親からもらった物でしたが、すごく嬉しくて週末に釣りに行くのが待ち遠しくてうずうずしてました。
①ウキを水面に浮かせる事で、ウキの下にあるオモリやエサの付いたハリを目的の深さに安定して漂わせる。
この目的の深さの事を「タナ」と呼びます。
②魚がエサに食いついた際に、ウキが動く事でアタリを知らせてくれる。
③ウキを水の流れに乗せる事で、仕掛けを遠くにまで運ぶ事が出来ます。
④リール竿の場合、ウキの重さを使って遠くに飛ばす事も。
(この為の専用の飛ばしウキがあります。)

ここまではウキ全体の共通常識です。
ウキにもやはり色々な種類があるのでそれらを見てゆきましょう。
筆者が釣りを始めた頃は、いつもウキ釣りでしたが、ウキに変化があると釣れると教わったので、ただひたすらに水に浮いたウキを見つめていました(笑)
ちょっとでもウキが動くとハラハラドキドキでしたね。
ウキにもハリと同じく様々な種類があります。
代表的なウキを解説してゆきましょう。
玉ウキ
サイズに対して浮力が大きく、安定性が高い。
扱いやすく、ビギナーにもおすすめです。
主にのべ竿のウキ釣りに使われる事が多い。
フナ、ハゼ、手長エビ、ニジマスの釣り堀りなどや防波堤の小物釣り等色々な釣りに使われています。
ちょっとした手軽な釣りには筆者も昔も今もこの玉ウキを使ってます。
非常に使い勝手が良くて、アタリがハッキリわかるので使用頻度は高いですね。
棒ウキ
細長く、立った状態で水に浮く。
小さなアタリにも反応してウキに変化が出やすいです。
素材に木やプラスチックの他にも硬質発泡剤等
も使われています。
形は全くの棒状のものから中間が少しナツメ状に膨らんでいるもの等色々ありますよ。
筆者はタナが分からず、ウキ下の長さを決めかねる時はもっぱらこの棒ウキを使います。
棒ウキは、ウキ下が長すぎるとちゃんと立たずに横に倒れてしまいます。
逆にウキ下が短すぎると水面下に沈んでしまいます。
この、長すぎる~短すぎるまでの間でウキ下の調整をしてゆくわけですね。
へらウキ
棒ウキの一種ですが、ヘラブナ釣り専用に進化した秀逸なウキです。
何が秀逸かというと、アタリの感じ取り方が物凄く敏感なのです。
全体的に細見ですが、中間はうっすらとナツメ状にふくらんでいます。
上部は細かく色分けされており、それによって微細な変化も察知する事が出来るのです。
研ぎ澄まされた様な秀逸さで、使いこなすにはかなりの経験が必要なですね!

ヘラウキは、練エサが溶けて無くなっただけでもウキに変化がある程敏感なんですよ。
全体的に長さは長いのですが、一番長いものは40㎝位になりますよ!
シモリウキ
4~5個を連ねてセットして使います。
水深が変化してゆく釣り場や、探り歩く釣りをする時に、1投ごとにウキ下の長さを調節する必要が無いメリットがあるんです。
形は、ナツメ形や玉形があります。
フナ、ハゼ、手長エビ、などの釣りに使われます。
筆者はフナ釣りでポイントを探り歩く時には、このシモリウキを使います。
探り歩くので、その場所場所で水深が違うためウキ下を都度調整する必要がありますが、シモリウキを使うとウキ下調整がはぶけるので便が良いですよ。
円錐(えんすい)ウキ
主に磯釣りで使われます。
リール竿でウキと仕掛けを潮の流れに乗せて狙いの水深(タナ)にエサを届けます。
ウキの中心にイトを通す穴が開いているタイプとウキの下部にイトを通すリングが付いているタイプがありますよ。
磯では、主にメジナ釣りやクロダイ釣りによく使われてます。
筆者は磯のウキ釣りではこの円錐ウキですね。
風が吹き付ける環境なので、棒ウキが使い物にならない事が多いからです。
とにかく棒ウキは風に弱いですからね。
あとは、磯からウキを見る際に視認性がとても良いですよ。
飛ばしウキ
リール竿で仕掛けを遠くに投げる時に使う遠投用のウキです。
アジのカゴサビキ釣りなどによく使われますよ。
筆者の場合
飛ばしウキは、水に浮くタイプ、水に沈むタイプ、水中にとどまるタイプの3種類あるので、筆者はその性質を利用して海のルアー釣りにも流用して使ってますよ。
電気ウキ
夜の釣り用ウキです。
光源となる発光体と光らせる為の電池が内蔵されています。
暗闇の中でもハッキリ視認出来るんですね!
筆者も夜のウキ釣りでは大変お世話になっているウキです。
真っ暗闇の中でハッキリ、クッキリ光って見えるので非常に心強いウキですね。
ウキ釣りで釣りをするにあたって、数あるウキの中からどのようなウキを選べば良いのでしょうか?
それは、釣りたい魚の種類、サイズ、釣り方に合わせて選んでゆく事なんですね。
小型の魚を釣りたい時には、魚のサイズに合わせた大きさのハリを選び、オモリを選び、それに合わせてウキのサイズも選ぶ。
この場合、ハリ、オモリ、ウキは全て小さいものになるといった具合ですね。
基本的にウキとオモリはセットで考えます。
ウキの浮力とオモリの重さとのバランスを考えるという事が大事なんですね。
実際の釣り場では、オモリの重さに加えて、ハリやエサの重さも計算に入れて下さいね。
筆者のウキ選びは、もちろんセオリー通りというのもありますが、最終的には自分の好みでセレクトしてます。
なぜなら、どのウキも長所と短所があるからです。
まずは、色々な解説を見て知識を身に付けてセオリー通りに実際の釣行で自身がやってみるのが一番です。
そうすると各ウキの特性が良くわかるかと思います。
・玉ウキ、棒ウキの使い分け
玉ウキは丸い形のおかげで、水面上で安定した状態で浮きます。
浮力が大きい為、オモリの重さの調節幅が広く、多少の事でも安定して浮いてくれます。
丸い形の為、見る角度に関わらずウキが見えやすいのが一番のメリットですね。
明確なアタリは分かりやすい反面、微妙なアタリは苦手な面も。
よって、ビギナーの方や手軽な釣りをする時などに向いてますね。
ニジマスの釣り堀などの貸し竿には、大体玉ウキがついてますね!
一方、棒ウキの方は上部が細かく色分けされてます。 それを目安にする事で微細なアタリも見逃す事がなくアワセを行う事が出来るのが最大のメリットなんです!
ただ、微細なアタリを見極められる様になるには、多少の経験が必要ですね。

棒ウキを使いこなしている釣り人を見かけると、玄人の雰囲気を感じますね!
ウキから下の長さの事を「ウキ下」と呼びます。 ウキ釣りでの釣果は、このウキ下の調整にかかっているといっても過言ではありません。
水中にエサが漂う長さだったり、底すれすれの長さだったり、底にベッタリはわせる長さに調節したりしてゆきます。
要は、どの水深に魚がいるのか?
それによってウキ下の長さを決めてゆくのです!
初心者の海川釣り具 オモリ解説

オモリも釣りをするうえで欠かせない道具の1つですね。
まずは、その役割を見てゆきましょう。
①魚がいる水深まで仕掛けを届ける。
②オモリの重さを利用して仕掛けを遠くに飛ばす。
③流れのある場所では、オモリの重さで仕掛けを固定させ、安定させる。
④ウキ釣りでは、ウキの浮力に合わせる事で、バランスを取れる。

こうして見ると、オモリ1つでいくもの役割があるのですね。
オモリも形のバリエーションが凄く多くあります。
よって、釣りたい魚や釣り方によって、形とサイズを選んでゆく必要があります。
・オモリの素材
一般的には「鉛」が使われています。
鉛以外には、「タングステン」のオモリもあります。
タングステン製オモリ
鉛と比べて比重が大きく、価格も高価です。
同じ重さなら、タングステン製の方が比重が大きい分、形が小さいので、水の抵抗が少ない分速く沈ませる事ができます。
・オモリの表記
主に「g(グラム)」と「号」で表記されます。
「号」はハリと同じく、大きさの単位。
1号は約3.75gです。
よって、4号は約15gですね!
次に、オモリの代表的な種類を見てゆきましょう。

オモリもハリと同じく号で大きさの表記をしてます。
ガン玉 (カミツブシ)
丸い形のオモリで、割れ目が付いているのが特徴。
割れ目にイトを挟み、つぶす事で固定させます。
付ける数や大きさを簡単に調節出来てお手軽なオモリです。
ウキ釣りやミャク釣りなど、細かい調整やバランスを取る釣りに良く使われますよ。
釣具屋に並ぶ商品には、「大 中 小」や「号」など重さの表記が様々なので、最初は分かりにくいかもしれません。
筆者も最初良く分からない頃は、良く釣具屋の店員さんに声を掛けて教えてもらってました!
板オモリ
鉛を薄く引き延ばしたオモリ。
柔らかいので、必要な量を手で切り取る事が出来てイトに巻き付けて使います。
微妙な重さの調節が出来るので、非常に使い勝手が良いオモリです。
ウキ釣りで、ウキの浮き具合を細かく調整するタナゴ釣りや、ヘラブナ釣りなどで良く使われていますよ。
筆者もこの板オモリは多用してます。
重さの増減が自由自在なところが非常に使い勝手が良いですね。
中通しオモリ
中心にイトを通す穴が開いているのが特徴。
イトに固定されないので、魚によるエサの食い込みが良く、アタリが出やすい。
色々な種類と大きさがありますが、その多くは仕掛けを底にはわせる釣り方に使われます。
オモリが底についていても、イトが自由に動くのがメリットです。
筆者はチョイ投げ釣りやぶっ込み釣りなどで使ってますよ。
胴突きオモリ
形状、サイズに多くのバリエーションがあり、ナス型、小田原型などが良く使われていますよ。
バリエーションの共通点は、オモリ上部にイトを結ぶ環が付いてます。
オモリが仕掛けの一番下にくる胴突き仕掛けで使うことが多い。
もっぱら、船釣りでの胴突き仕掛けで良く使われていますよ!
筆者はこのオモリを使った仕掛けで、防波堤で壁際近くの低層狙いで釣ってますよ。
毎回それなりの釣果がありますね!
ジェット天秤
投げ釣りで使われるジェット天秤は、オモリ上部にプラスチック製の赤い色をした羽が付いています。
この羽によって、仕掛けを回収する時にリールを速く巻くとオモリが浮き上がり、根掛かりを防ぐ事が出来るのです。
オモリが天秤内で遊動式なので、魚がエサに食いつく際に、オモリの重さを感じさせる事なく深く食いつかせる事が出来る。
筆者が海釣りを始めた頃は、投げ釣りでいつもこのジェット天秤を使ってました。
・天秤(てんびん)とは?
天秤とは、ワイヤーや針金をL字形に曲げたものです。
仕掛けを投げたり、沈めたりする時にイトがからまない様にする為の釣り具の一種です。
L字の角の部分にオモリを取り付けて使います。
すでにオモリが取り付けられ、一体化した状態で売られている物もありますよ!
・オモリ選びのポイント
・重すぎず、軽すぎないオモリを選択する事。
・重すぎると、アタリが感じにくい、ウキが沈む、
根掛かりするなどのデメリットがあります。
・軽すぎると流されたりして、ポイントに仕掛けを運べないデメリットが。

忘れてはならないのは、自身が使う竿が何号~何号の重さの負荷に対応しているのかを把握しておく事ですね!
初心者必見!海川釣り 道具 まとめ

【ジェット天秤】
今回は、「ウキ」と「オモリ」についての解説を行っていきました。
いかがでしたでしょうか?
ウキもオモリも竿やリールと違い、釣り人の手を離れて、直接水に触れる釣り具です。
それゆえに慎重に物を選んでゆきたいものです。
それがきっと釣果にも繋がってゆくものと筆者はかんがえています。
さて、ここまでの解説をお読みいただいた方の中には、もう実際に釣りに行きたくなってウズウズされている方もおられるかも知れませんね。
最後に初心者の方でも安心して釣りが出来る海の釣り場をいくつかご紹介しますね。
ここでご紹介する釣り場は、釣りをする事を目的に造られた施設で、係員が常駐したりして、初心者の方にも親切に色々教えてくれるので、メリットが大きいかと思います。
東京都江東区に位置する海釣り施設です。
東京ゲートブリッジを見上げる所にあります。
元々釣り場として人気のあった堤防に安全柵を設置するなどの改修がなされ一般に開放されました。
クロダイが釣れるのが有名ですが、それ以外にもチョイ投げ釣りでカレイ、アイナメ、イシモチ、シロギスなどが狙えます。
コノシロ、サッパ、アジ、イワシなど小型の回遊魚がよく回って来るので、サビキ釣りでの数釣りも有望ですよ。
ただし、こういう回遊魚を寄せる撒き餌は禁止されてます。
また、施設付け根から南側に向けて延びる護岸には大きな石が敷き詰められ、その石は海中にスロープ状に続いて、人工の磯場となってます。
こちらでは、ウキ釣りでクロダイ、メバル、ウミタナゴなどが狙えます。
岩と岩の隙間を狙えば、カサゴ、ソイなどの根魚も掛かりますよ。
この人工磯の先にテトラポット帯がありますが、こちらは立ち入り禁止になってます。
駐車場492台駐車可能。
普通車500円です。
アクセス
首都高速湾岸線 新木場ICより国道357号線を経由して若州海浜公園へ。
JR京葉線、東京メトロ有楽町線、臨海副都心線、各線の「新木場駅」から「若州キャンプ場」行きバスで終点下車。
有料の海釣り施設です。
売店もあり、釣り具のレンタルもできますよ。
なので、手ぶらで来ても釣りが出来ます。
魚影が濃いので人気がある施設で、週末は時に入場規制がかかることも。
釣り場は、沖桟橋と護岸の2つがあります。
沖桟橋では、イワシ、アジ、サバなどの小型の回遊魚がサビキで狙えます。
ただ、人気があるので場所取りは大変ですね。
護岸側では、クロダイ、根魚やマダコ、チョイ投げ釣りでシロギスなどが狙えます。
確実に入場するには、朝一番を狙うか、釣り人が入れ替わる午後から夕マズメ狙いにするかがおすすめです。
営業時間
・4月~10月 6時~19時
・11月~2月 7時~17時
・3月 6時~18時
入場料
大人900円 中学生450円 小学生300円。
釣りをせず見学のみの方
大人100円 中学生以下50円。
駐車場
230台駐車可能。
3時間以内250円 5時間以内350円 5時間以上500円。
アクセス
・首都高速湾岸線 本牧ふ頭ICから左折してD突堤方面に進んだ突き当り。
・首都高速狩場線 新山下ICから直進して本牧ふ頭D突堤方面に進んだ突き当り。
・「横浜駅東口」または「桜木町駅」から横浜市営バス26系統「海釣り桟橋行き」または「横浜港シンボルタワー行き」で「海釣り桟橋」下車。
市原市の公共施設です。
養老川の河口付近に位置する桟橋スタイルの釣り施設です。
沖に向かって渡り桟橋を120ⅿ程進むと岸と平行に左右300ⅿに延びる本桟橋があります。
施設内では、売店での釣り具販売や釣り道具のレンタル、食堂、トイレ完備です!
係員の方も常駐しているので、分からないことは聞けば教えてくれますよ。
本格的な投げ釣りは禁止されていますが、チョイ投げ釣りでカレイ、シロギスなどが狙えます。
他にもスズキ、クロダイ、メバル、アイナメ、イワシなどが狙えます。
入場時間
・4月~11月 6時~19時
・12月~3月 7時~17時
7月~10月は休園日なし。
11月~6月は毎週月曜日休園。月曜祝日の場合はその直後の祝日以外の日。
入園料
一般920円 高齢者(65歳以上)460円。
釣りをしない見学のみ
一般220円 高齢者(65歳以上)110円。
*中学生以下 無料
*小学生以下は成年の付き添いが必要です。
アクセス
館山自動車 市原ICから国道297号を国道16号方面へ。
突き当りの信号を右折、養老大橋の手前の信号を左折した先。
これらの海釣り施設は釣り場として環境が整えられており、安定した釣果も望めるかと思います。
初心者の方には是非利用してみてもらいたいですね。
筆者も度々利用させてもらってますが、強風の日などは臨時休業もあるので事前に確認した方が良いと思います。
筆者はこれで何度か泣かされました(笑)
では、今回はここまでです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
失礼します。