今回、初心者の方に贈る海川釣り解説はコイ釣りです。
以前、淡水の小物釣りでも登場したコイですが、その時は用水路に集った幼魚が対象でした。
今回はしっかり育った成魚の釣り方解説です。
コイもフナと同じく全国的に広く生息しており、身近な淡水で釣れる魚です。
フナよりもさらに大型に育つので、掛かった時の引きはとてもパワフル!
ドキドキする程のコイとのやり取りがとても魅力的な釣りです。
では、順番に見てゆきましょう。
初心者必見!海川釣り コイという魚

コイ目、コイ科の魚。
日本国内で広く分布している事は良く知られていますが、世界でもアジアからヨーロッパまで広く分布しています。
主に釣りの対象とされているのは、いわゆる野鯉と言われるマゴイですね。
世界にも広く分布しているので、古くから観賞用として飼われる事が多く、そこから多くの変種が生まれました。
ヒゴイやニシキゴイですね。

筆者の実家でも父親がニシキゴイを飼育していましたが、実に様々な種類がいてビックリするほどです!
筆者が子供の頃は、竹竿1本持ってフナやコイをよく池や川に釣りに行ってました。
その時は15~20㎝くらいのコイがよく釣れてましたね。
ある時、釣り場でたまに一緒になるおじさんに聞いたのですが、「近頃は自治体がコイの放流を盛んにやってるからコイ良く釣れるだろ?」と言うのです。
その時は、まだ子供だったので軽く聞き流してましたが(笑)。
生態系への影響
・コイは雑食性で、水生昆虫や水草などを食べる。
・そもため、水底の砂漠化が問題になっています。
・大型に育つと天敵がいなくなってしまう。

以上の理由から昔盛んに行なわれていたコイの放流は、現在規制されたり、禁止されているんですね。
初心者必見!海川釣り コイの習性

・コイは一定のコースを決まった時間に回遊します。
・一般的に岸と平行に回遊する性質がある。
・水中のカケアガリでも沿って回遊します。
・季節や気温にもよりますが、基本的には底が土か泥の場所を好みます。
・水の濁りを嫌う。
・雨などで川や池の水が濁ると水が澄んだ場所に移動する。
・産卵を終えた後は、川や池の中心部の水深の深い場所に移動する。

回遊以外は、フナの行動と似てますね。
この回遊という習性が釣る為のキーとなります。
・雑食性で、水生昆虫、エビ、貝、小魚、水草など様々なものを捕食します。
・何でも食べるせいか、最も大型のもので体長が1ⅿを超える。
・釣り場は、河川の中下流、ダム湖や平野部の池や湖沼など。
・比較的暖かい水を好みます。
・水温が下がる冬は深場の方へ行き、泥の中にもぐったりしてじっとしてます。
・水温が上がる春~秋がコイ釣りシーズンですね。
・シーズンの中でも、特に秋がベスト。
・秋になると越冬に備えて荒食いするからです!
初心者必見!海川釣り コイの釣り方

コイを釣る際にまず考えるのが、どのサイズを狙うのかです。
何せ最大で1ⅿを超える魚だけに狙うサイズによって準備する装備が違ってくるからです。
筆者の場合、一般的には50㎝位までの中型狙いだと延べ竿でのウキ釣りを選択。
50㎝を超える大型狙いだとリール装備で勝負。
特にリール装備での釣りでは、一般的な大物狙いだとスピニングリールを選択します。
本気のメーター級狙いだと大型の両軸リールを選択ですね。
理由は、単純に両軸リールの方が巻き取る力が強いからです。
これから釣りを始められる方や始めたばかりの方には手軽に始められる延べ竿でのウキ釣りがオススメですよ。
30~50㎝級の中型でも引きはかなり強く、ドキドキさせてくれますよ!
・コイ釣りのエサ
コイは雑食で様々なものを捕食するので、その分何をエサにするのかの選択肢は広がりますが、初心者の方にオススメなのは手軽に使える市販のコイ釣り用の練りエサです。
少し慣れてくると、複数の練りエサをブレンドして自分オリジナルの配合練りエサを作る釣り人も多いです。
ただし、さなぎ粉などの集魚力の強いものを混ぜると、フナなどの別の魚も集まってくる事も考える必要がありますね。
練りエサ以外では、ドバミミズ、タニシ、モエビなどのエサも使用されてます。
昔ながらのエサとしては、サツマイモを煮込んだりふかしたりしたものを角切りにしてえさにする事もありますよ。
・コイ釣りの仕掛け
大きく分けると、二股にした2本バリ仕掛けと5~6本のハリを付けた吸い込み仕掛けとあります。
2本バリ仕掛け
ハリスとハリを二股にした仕掛けです。
1本を食わせ用のエサにしてもう1本を集魚用のエサにするなど出来ます。
吸い込み仕掛け
練りエサを団子にしてその中に複数のハリを埋め込む仕掛けです。
・ウキ釣り
コイは底で捕食するため、基本的にエサは水底に付く様にウキ下を調整します。
この基本形では底に付いているのはエサだけですが、カケアガリや流れのある河川ではハリスやハリの上に付けたオモリが底に付く様にウキ下を調整する事もあります。
これは、カケアガリではエサの着底が取りずらいと言う事と、流れのあるところでは仕掛けを流されにくくするためですね。
・ぶっ込み釣り
リール竿を使用して仕掛けを投げ込んでおく釣り方です。
コイは水底で捕食するので、常にエサが底に付くこの釣り方は理想的といえますね。
底を探りウキ下の長さを調整する事もないメリットがあります。
このぶっ込み釣りでも2本バリの食わせ釣りと吸い込み釣りとがあります。
2本バリ仕掛けでのエサは、イモの角切り、干し芋、コーン、タニシなどが使われますね。
吸い込み仕掛けでは、ハリを小さくするとニゴイ、マブナ、ワタカ、オイカワなどの色々な種類の魚が釣れますよ。
筆者は、コイのアタリが悪い時はこの吸い込み仕掛けで五目釣りに切り替えることがあります(笑)
ウキ釣りでは、河川のカーブ、カケアガリ、池や湖沼ではワンドの出入口、水門周辺、杭の周辺などです。
ぶっ込み釣りなら、岸から離れたところのカケアガリですね。
コイの回遊コースを探るには、複数の竿で少しずつ投入ポイントをずらしてアタリを待ち、アタリがあったら、その場所に集中的に仕掛けを投入します。
後は、同じ場所で粘ります。
先に投入したエサが撒きエサとして機能するからです。

海の潮の影響を受ける河川でのコイ釣りは、大潮の日が狙い目ですよ!
初心者必見!海川釣り コイ釣りまとめ

今回はコイ釣りの解説でした。
いかがでしたでしょうか?
昔からコイ釣りは、1日1寸と言われて来ました。
それは、30㎝のコイを釣るには10日釣り場に通い詰めるべし!
ということです。
それほど昔はコイを釣り上げる事が難しかったのでしょうね。
現在では、釣り具もエサも優れたものがたくさんあるので、初心者の方でも十分楽しめる釣りだと思います。
では、今回はここまでです。
失礼します。

