初心者必見!防波堤(波止)のチヌ紀州釣り実践解説

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今回初心者の方にお送りするのは、防波堤(波止)のチヌ釣りの中から、紀州釣りの実践的な解説をお送りいたします。

古くから紀州地方で伝えられてきた伝統的な釣り方である紀州釣り。

ダンゴを作り、そのダンゴで刺し餌を包み込みエサ取りから刺し餌をガードする独特な釣り方です。

この釣り方でポイントとなる、ダンゴ作り、使用するタックル、釣り方、釣り場と釣り座選びなどを解説してゆきます。

では、順番に見てゆきましょう。

初心者必見!海川釣り 防波堤(波止)のチヌ 紀州釣りのダンゴ

紀州釣り 最大のキモ ダンゴ作り

ダンゴは、紀州釣りにおいてかなりのウェイトを占める重要なポイントです。

筆者もこの紀州釣りビギナーの時に本を読んで学びました。

その時習得した作り方を今でもやってます(笑)

ここでは、それをご紹介しますね。

まず、ダンゴを作るベースとなる素材は、ヌカ、砂、押し麦、サナギ粉。

そこにアミエビと集魚剤を加えてゆきます。

ここでおすすめしたいのが、まず基本ダンゴを作るという事です。

理由は、その日の釣り場やチヌの状態によってダンゴの状態も調整するためです。

海の状態もチヌの状態も、いつも同じではないという事ですね。

この基本形ダンゴに素材の分量の配合を調整して、その日の状態にあったダンゴを作り上げるのです。

配合時の素材を入れる順番

・まず、砂とアミエビを入れてよく混ぜます。

 この時の注意点は、アミエビがまんべんなく混ざる事と固まりを残さない事です。

 この固まりを残してしまうと、投入時に空中分解してしまったり、海中でのバラケや割れ方が読め  

 なくなるからです。

 ダンゴが割れるタイミングを把握することで、エサ取りの状況を見極める事が大事なんです。

 着底した直後にダンゴが割れてしまう様なら、エサ取りが多いという事です。

・次にサナギ粉です。

 これは、アミエビの水気をサナギに吸わせる意味があります。

 サナギ粉自体は水に浮くので、水気を吸わせてなじませるためです。

 サナギ粉には、粗めと細かめがありますが、早くバラケさせたい時は粗めを使い、ゆっくりバラケ 

 させたい時は、細かめを使い調整できます。

・次に市販の配合剤と押し麦です。

 押し麦をこのタイミングで入れるのは、最初に入れると粘りが出てしまうからです。

 押し麦はチヌやエサ取りたちの好物ですが、それとは別に白い色が視覚的に魚たちにアピールする

 ので、粘りがありすぎるとバラけてくれず効果が半減するからです。

・そして、最後にヌカを入れます。

 このヌカはダンゴをしめる役目となります。

配合素材それぞれの役割

・砂 比重とバラけ。

・アミエビ 粘りと集魚。

・押し麦 バラけと集魚。

・サナギ粉

 粗め バラけと集魚。

 細かめ 粘りと集魚。

・ヌカ 粘り

メーカー各社から本当に多くの配合餌料が販売されてますので、よく説明を読んで自分に必要なものを選択する事が大事ですね。

初心者必見!海川釣り 防波堤(波止)のチヌ 紀州釣り タックル

・竿は磯竿の1.5~2号がお勧めです。

 長さは5ⅿ前後が扱いやすいと思います。

 基本的に一日中手持ちで竿を振るので、持ち重りのしないもので、先調子のもので、竿先に糸がら

 みがしにくいものがいいですね。

・リールは、中型のスピニングリールで、ラインはナイロン3号

・ハリスは、ナイロン1.2~2号が適当かと思います。

・ウキは紀州釣りの場合、玉ウキが主流ですが、自身の好みと釣り場状況によって棒ウキでも良いか

 と思います。

 玉ウキならオモリはなしで、棒ウキならそのオモリ負荷に見合った重さのオモリを付けます。

 

初心者必見!防波堤(波止)のチヌ 紀州釣り 釣り方

紀州釣りのメジャーな釣り方は主に2つあります。

1つは底を切る釣り方で、もう1つはハリスを底にはわせる釣り方です。

では、それぞれ見てゆきましょう。

 

チヌ 底を切る紀州釣り 

こちらの釣り方は、アタリが分かりやすく勝負が早くつくイメージですね。

・投入後、ウキが海面下5~10㎝に沈み込む様に設定する。

・ダンゴが割れると、ウキが水面に浮き上がってくる。

・浮き上がったウキに出るアタリで合わせます。

ウキが浮き上がって来た瞬間にアタリが出る事が多いですよ!

・長所

 ダンゴの割れが分かりやすい。

 数釣りに向いてます。

 ・短所

 エサ取りにエサを取られやすい。

 それゆえ、警戒心を与えやすい。

・有利な状況

 小型~中型狙いの時や食いが立っている時などがベストな状況。

・アタリがない時は、流しっぱなしにはせず、ある程度流したら一旦巻き上げる。

 

チヌ 底をはわせる紀州釣り

 

こちらの釣り方は、チヌの食い込みを重視した釣り方と言えます。

・底をはわせるという事は、ウキ下を水深よりも深くしてあるので、常にウキは水面に浮かんでま

 す。

・ウキへの反応は極めて分かりずらいですが、それでも少しでも反応があったと感じたら合わせを

 します。

・長所

 ハリスを海底に大きくはわせる事で、チヌの食いがよく、バラシが少ないですね。

・短所

 ダンゴが割れた時が分かりずらい。

 慣れないとタナの取り方が難しい。

・チヌがスレている時は有効な釣り方です。

・とにかくアタリがウキで見分けにくいので、その中でも一番ウキに反応が出やすいタナの設定が重

 要になってきます。

・その為、アタリを待つ時はラインを張り気味にしたほうがいいと思います。

・タナの設定

 はわせの長さは20㎝位がいいですね。

 具体的には、まず投入してみてウキが海面下5㎝のところで安定する様にして、そこから25㎝タナ 

 を深くします。

 理論上、これで20㎝のはわせが設定出来ます。

・波間に漂うウキを見ていると、波の動きに乗るウキには何かリズム性を感じます。

 よって、このリズムが乱れるその時、それはダンゴが割れた時もしくはアタリです。

 

チヌの紀州釣り 釣り場選定 

 

紀州釣りに向いているのは、海底が砂底になっている所です。

山が隣接する地形の釣り場では、傾斜が緩やかな方が良いです。

砂浜近くや、河川の流れ込みがあればなお良いですね。

 

次に防波堤(波止)の上からでは、捨て石と砂底の間や小磯周りなど。

防波堤(波止)に釣り人が多い時、周りが遠投している様なら、まず自身も遠投して、そこから徐々に近投にしてゆき、チヌを自分の作るポイントに引き込んでゆく様にするのも手ですね。

その逆で、近投が多ければ、徐々に遠投にしてゆくのも有効ですね。

 

チヌの紀州釣り 刺し餌

 

チヌ釣りにおいて、気を使うのが刺し餌です。

他の魚と比べても選択肢がとても多いからですね。

さらに餌の選択に頭を悩ませるのが、時期によって、更にはその日によって、アタリのエサが変化する事ですね。

そんな中でも、紀州釣りにおいては確かな事があります。

それは、チヌの活性が低い時は柔らかい餌を使い、活性が高い時は硬い餌を使うという事です。

チヌの活性が高くなれば、同時にエサ取りの活性も高くなるので、餌を取られない為、必然的に硬い餌にせざるを得ないのですね。

 

 

 

初心者必見!海川釣り 防波堤(波止)のチヌ 紀州釣り まとめ

今回は防波堤(波止)のチヌ釣りの中から紀州釣りの解説をやってきました。

いかがでしたでしょうか。

古くからの伝統的な釣り方であり、ゆえに多くのバリエーションがある中で、全国的にも知られ有名な2つの釣り方はそれぞれに特徴のある釣り方でしたね。

身近な釣り場でも試してみてはいかがでしょうか。

 

では、今回はここまでです。

この記事を書いた人

小学4年生で竹竿1本持って釣りデビュー。
海と山に挟まれた土地柄に育ち、海水、淡水、問わず釣り場を駆け巡る日々を送る。
釣りを始めて間もなく半世紀を迎える、長さだけが取り柄の下手の横好き。

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